現時点で断トツのFacebookアプリ「LivingSocial」の人気の秘密

3194万人。
現時点(2009年5月11日)でFacabookで一番人気のアプリケーション「LivingSocial」の月間アクティブユーザーの数です。登録数ではなくてアクティブ数。圧倒的な数です。2位のPet Societyの約3倍の差をつけてのぶっちぎりです。
去年TechCrunchに取り上げられたときにはまだぱっとしませんでしたが、去年の暮れあたりから一気にユーザーが増加。現時点(2009年5月)で断トツでアクティブユーザー数の多いFacebookアプリになっています。
LivingSocialは、好きなアイテムや使っているアイテムを記録したり、友達と共有したりして楽しむアプリです。単体で一つのアプリではなく、カテゴリ毎に1アプリという扱いになっています。カテゴリは次の9つがあります。
・アルバム(音楽)
・ビール
・書籍
・iPhoneアプリ
・映画
・レストラン
・スキー場
・テレビ番組
・ビデオゲーム
なぜビールやスキー場があるんでしょうね? そのへんの文化的なところはよく分かりませんが、ユーザー心をくすぐるややニッチといえるジャンルなのか、それとも広告がつきやすいのかもしれません。日本なら「温泉」ってカテゴリとかできそうです。
これらカテゴリの中から一つずつ、自分が使うものだけ選んで使っていきます。下の画像の例ではアルバムとiPhoneアプリとビデオゲームだけを使っています。
自分のコレクションを作るには、検索ボックスでキーワードを入力して探し、登録していきます。

コレクションに加える際には、(1)すでに使い終わった(2)これから使う/欲しい(3)いま使用中 という3つの選択肢があり、これがAmazonのウィッシュリストなどと明確に違うところです。(1)を選ぶとレビューの投稿画面が開きます。

自分が選んだアイテムに対して即座に「オススメアイテム」を提示するなど、強力なレコメンデーション機能がこのアプリの特徴です。不要な人のためにスキップできるようにもなっていますが、関連するものを次へ次へと出してきて、興味がある分野である限り続けてどんどんブラウジングしてしまうのが、このサービスのうまいところでもあります。
でもどうしてここまでの規模でLivingSocialが人気になったのでしょうか? その秘密は、使いやすいインタフェースや強力なレコメンデーション機能もさることながら、ソーシャルアプリというジャンルにこだわらない、プラットフォームとの関係性の作り方にあるといえそうです。
(参考)LivingSocial’s lesson for social-network developers: Don’t forget the Web | Webware – CNET
通常、ソーシャルネットワーク内では、検索最適化が行われないため、Googleなどの検索を通してくるはずの集客を逃してしまいがちです。LivingSocialは、http://livingosocial.com というサイトをサービスの中核に据え、Facebookなどのプラットフォームを集客とコミュニケーションのために活用するというスタンスです。
そのため、Googleなどの検索経由の集客も行いながら、ソーシャルネットワークを生かしたプロモーションもできています。
自前のウェブサイトを通じて他のソーシャルネットワーク間をつないでいるため、「Facebookアプリ」というくくりにこだわっていません。LivingSocialではiPhoneアプリ版もありますが、アカウントをそれぞれ接続することで、合流させて利用できます。
OpenSocialがそもそもそういう概念ともいえますが、プラットフォームに乗っかる立場ではなく、利用する立場。ユーザー側としても、データの可搬性という利点があります。デベロッパーはアプリの設計をする段階から考慮に入れておくべきでしょう。
