自分のSNSを作れるサービス「Ning」にある2種類のOpenSocialアプリの形式とは

2009年06月26日(金)
By Naoyuki Yamada

Safari020.jpg Ningは規模の面からいっても有力なOpenSocialプラットフォームですが、機能面でもかなり進んでいます。今回は、Ningで利用できる2つのOpenSocialアプリの形態について解説します。

「Ning」について簡単に説明すると、ユーザーが独自のSNSを手軽に作成できるサービスです。ユーザーはNing内にあるウィザードに沿って進めていくだけで、簡単に専用のSNSを立ち上げることができます。そこに一般のユーザーがそれぞれのSNSに所属し、コミュニケーションできます。1つのユーザーアカウントで複数のNing内のネットワークに入ることができます。現在、Ningには2700万人以上のユーザーと100万以上のネットワークがあります。

専門SNSの集合体といえますが、友達リストや近況アップデート(つぶやき)などは共通に利用することもでき、ネットワークを横断した集合体としての機能も持っている点が特徴です。

“Ning Apps”と”Profile Apps”の2つのOpenSocialアプリ

私は勘違いしていて今回調べて分かったのですが、NingにはOpenSocialアプリケーションの形態が2種類あります。

(1)Profile Apps(すでに利用可能)
・個々のユーザーのプロフィールページに表示
・アプリを入れるのは個々のユーザー
・約170種類が利用可能

(2)Ning Apps(間もなく一般に利用開始になる)
・現在ベータテスト中(専用のURL経由でSNSを作成すれば利用可能)
・仕様ドキュメントや開発用のサンドボックスはすでに公開されている
・現在約90種類を利用可能

この中で、Profile Appsのほうは他のSNSと同じで、各ユーザーが好みでアプリを導入して利用します。一方Ning Appsは、Ning内に作られた各ネットワークの管理者が、ネットワーク内の全ユーザーに対して同一のアプリを一括で導入するというものです。

分かりづらいので例を挙げて説明します。

例えば、ある大学のテニスサークルがNing内に1つのネットワークを作り、そこにサークルのメンバーが所属しているとします。そこでサークルの部長(管理者)が「飲み会調整アプリ」を作ってサークルのメンバーに使って欲しいとします。こういう場合、サークルの部長が「飲み会調整アプリ」をそのネットワーク内に加える操作を一回するだけで、そのネットワークに所属するすべてのメンバーのホーム画面にそのアプリが追加され、使えるようになります。

これを例えばFacebookで同様のことをしようとしたら、各ユーザーにアプリの招待状を送って、入れたかどうか確認しないといけません。

そもそもNingはアプリやウィジェットの配置を各ネットワークの管理者が自由に決められるので、任意のアプリを全員に使って欲しいという目的の達成度において大きな差がつくでしょう。

下記はNing Appsのイメージ動画です。


Find more videos like this on Ning Developer Network

Profile AppsとNing Appsの仕様は、基本的にはOpenSocial-0.8に沿っているという点で同じですが、いくつかの点で異なる仕様があるようです。当然やれることにも違いがあるのだと思いますが、デベロッパー向け仕様書をまだよく見ていないので、何か分かったらまた取り上げます。

“Profile Apps”を利用する

試しにProfile Appsを追加してみます。ユーザーとしてログインして、「コンテンツを追加」を選択します。

Safari010.jpg

「アプリケーション」を選択します。

Safari011.jpg

現在、166のアプリケーションを利用できます。

Safari012.jpg

Twitter Trackerを追加してみました。これは、特定のキーワードが含まれたつぶやきをTwitter全体から検索して表示するアプリです。下図のようにNingではレイアウトがかなり自由なので、マイページの中央トップにアプリを置くこともできます。

Safari017.jpg

”Ning Apps”を利用する

次にNing Appsを追加してみます。Ning Appsはネットワークの管理者のみが追加できるので、まず管理者アカウントでログインし、管理(Manage)タブを選択します。

Your Network(あなたのネットワーク)→Features(機能)を選択。

Safari018.jpg

ここでは日記・フォーラム・イベントなどの各ウィジェットのレイアウトを設定することができますが、それらウィジェットの1つとして「Ning Apps」があります。追加してみます。

Safari019.jpg

Profile Appsとはだいぶ違った画面です。共通して利用できるアプリもありますが、Ning Appsとしてしか使えないアプリも多くあります。

Safari014.jpg

Ning Appsとして特徴的なものとして、「Wiki」を追加してみます。

Safari015.jpg

これはその名の通り、WikiをソーシャルアプリとしてNing内に提供します。

Safari024.jpg

シンプルですがWikiとしての機能を一通り備えており、アプリを導入したネットワークのメンバー間で編集することができるようになっています。

それでは、Profile AppsとNing Appsはユーザーインタフェース的にはどう表示されているのでしょうか?

下図はMain(ホーム)画面です。ネットワークに所属する全ユーザーにとって同じものが表示される画面ですね。ここにはNing Appsだけが表示され、各ユーザーが自分で入れているProfile Appsは表示されていません。

Safari021.jpg

それに対して下図はマイページ。各ユーザーで導入したProfile Apps、今回の例ならさきほど入れたTwitter Trackerがまずトップに表示され、そのすぐ下にNing AppsであるWikiが表示されています。マイページではProfile AppsとNing Appsが混在して表示されます。そして使っていくうえでは特に両者の垣根は感じません。

Safari023.jpg

Wiikiみたいなアプリは、Facebookやmixiなどではなかなか出てきにくい種類のアプリですよね(もちろん可能ですが)。ネットワークの管理者が導入するアプリというものが存在するNingならではだと思います。私個人的には、ソーシャルアプリというものを基本的には個人間の関係で利用するものとして捉えていたので、Ning Appsのアプローチはけっこう新鮮に感じました。

Ningはこれ以外にもOpenSocialプラットフォームとして興味深い点があるので、後ほどまた取り上げたいと思います。

関連リンク:

Ning Developer Network アプリを含む、Ningに関する開発を行うデベロッパーのためのポータル。

Choose which Profile Apps show up on your social network ネットワーク毎にアプリを制限する方法。

インサイド ソーシャルアプリjp – social game 今回の記事のために作ったNing内のネットワーク。実験用です。

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