「ソーシャルグラフのクラウド化」は進展するか
先日Facebook Connect for Mobileが始まったというニュースがありましたが、Facebook Connectを使ってFacebookのソーシャルグラフを他のウェブや他のデバイスとつなげるという動きが急速に普及しています。Facebook Connectはウェブ・モバイル・iPhoneの3つに対応し、たいていのインターネットはFacebookとつながることができる環境になってきています。 The Facebook app is dead, long live Facebook apps | Rafe’s Radar – CNET News 「Facebookアプリは死んだ」というのは、Facebook Connectを使えばいまのFacebookアプリと同様に外部サイトでもFacebookのソーシャルグラフを活用できるため、もはやfacebook.com内のみで展開するアプリは廃れていくだろう、という考えです。完全に無くなることはないにせよ、リッチな機能を持つアプリケーションほど外部サイトや外部デバイスで展開する需要は強いはずで、Facebook Connectを使って自社のドメインでアプリケーション・サービスを展開するのは今後2009年後半から2010年にかけてのトレンドになってくるのではないかと思います。 “Social Graph in the Cloud”とはリンク中にあるfbFundのアドバイザーのJoe Beninato氏が言ったとされるセリフです。「ソーシャルグラフのクラウド化」では訳が微妙かもしれませんが、自分がどこにいてもネットの”あちら側”にある自分のソーシャル情報を取り出してきてポータブルに利用するという意味で、クラウドという概念はソーシャルウェブの方面にも浸透してくるでしょう。 threadはFacebook Conncetを使って自ドメインでFacebookのソーシャルグラフを使う ソーシャルという点で決して遅れているわけではないと思う日本のウェブですが、日本ではこれは「ブログパーツ」という形である程度進展していた方向性はあったと思います。ただその流れも一段落していますし、そもそもFacebook Conncetのようにソーシャルグラフそのものを取り出せる規格ではないですし。 プラットフォーム側にとっては、仮にそうしてソーシャルグラフを解放した場合、自社ドメインに囲い込めなくなったときにどういうビジネスモデルでやっていけるのか、という課題が残っています。私も正直、Facebook自体のビジネスモデルの中心はどこにあるのだろうと不思議に思っています。すでにFacebook内の広告で十分に収益が上がっているからソーシャルグラフの支配に乗り出しているのか、それとも別のビジネスモデルを見据えているのか。 GoogleのすすめるFriend Connectも同じ方向性です。ただGoogle自身はそれほど強いソーシャルグラフを保持しているわけではないので、Facebookのほうが破壊力があるような気がします。あとは第3極としてTwitter。ポータブルなソーシャルグラフとしては圧倒的に先を進んでいるものの、シンプルさゆえに機能は限定的ではないかと思うのですが、どうでしょうか。 このサイトでは「SNS内のアプリ」がテーマと思ってきましたが、早くもそういう枠組み自体が意味をなさなくなってきました。「SNSのソーシャルグラフを利用したアプリケーション・サービス」という感じに拡張して考える必要がありそうです。 |



