Amazon Linux AMIをMicro Instanceで使ってみる
Amazon Linux AMIというのが出ました。Amazon EC2で使える、Amazonが公式にメンテナンスするLinux OSです。まだβ版ですが、一般公開されて誰でも使えるようになっていますので試してみました。
Amazon公式でEC2専用のLinuxが出たというのはけっこう画期的なことなんじゃないかと思います。OSもクラウド向けにカスタマイズされていくようになっていくのでしょうか。普段使っているのはCentOSなのですが、これはコミュニティ運営のOSで、数年前にちょっと運営が危機になったことがあったようですが、基本的にはそうしたコミュニティのOSSは信頼しつつも、将来的にいざというときにどうかな、という不安はあると思います。特に、私のようにOSについてそれほど詳しくなくて、とにかく安定したものを安価に使いたいと思う人は少なくないでしょう。Amazon Linux AMIはAmazon自身がメンテナンスしていくとしています。
また、EC2に最適化されているということで、もしパフォーマンス面で有利なのならばEC2内で広まる可能性もあると思います。カーネルが同じであればそう差が出るとも考えにくいですが、不要なサービスが入って無くて、EC2で使うのにとりあえずこれ使っとけばOK、といえるものがあるのは個人的には助かります。
ちょっと前にMicro Instanceというのも出ました。今回これを使ってみます。これはEC2の仮想サーバーの中で最安値のインスタンスで、これまでは一番小さいものでも1ヶ月フルで起動していれば6000円以上にはなったのが、Micro Instanceでは2000円以下で使えます。サーバーをいっぱい起動して分散処理のようなことをやってみたかったので、より気軽に試せそうです。
Amazon Web Services Blog: Introducing The Amazon Linux AMI
Amazon Linux AMIの提供開始 – Amazon Web Services ブログ
Amazonクラウド、クラウドにチューンされたLinuxとアップデートパッチを提供 - Publickey
とりあえず起動してみます。
Amazon Web Serviceのコントロールパネルから、Instances→Launch Instanceを選択。
Community AMIsからIDで検索します。IDは下記のURLから検索できます。
ここではAmazon EBS-Backend(64bit)でSingaporeを使うことにします。そうすると、IDは「ami-de26588c」になります(2010/09/18時点)。
「Select」で先に進みます。
EBSから起動する場合にはMicro Instanceが使えます。CPUは1コアのものが1個(最大2個まで増加)、メモリは613MBとスペックは低いですが、何か試してみる用途や、CPUもメモリも要らない用途には十分です。
その他のオプションは全てデフォルトのままにしました。「Launch」で起動します。
起動には20秒程度しかかかりません。
ec2-user@[public DNS]でログインできます。rootではログインできないようになっています。ログイン後、sudoでrootになれます。
最初から入っているサービスはこれだけです。
ディレクトリ構成はCentOS風になっています。yumでパッケージ管理できます。amzn.repoというレポジトリを使う設定になっています。いつも使っているCentOSデフォのものと比べてアプリケーションのバージョンが新しくて、PHPは5.3、MySQLは5.1などとなっているのがちょっと気に入りました。
私自身はAmazon EC2にSmallインスタンスを1つずっと起動しっぱなしで持っています。いまのところ用途はこのブログ(Wordpress PHP+MySQL)と個人用のsubversionです。このブログがあるのでアクセス時間によってはMicro Instanceでは厳しそうなのでこのままSmallで使おうと思いますが、とりあえず何か試してみる、といった用途にはMicro Instanceはかなりよさそうな印象を持ちました。
Amazon Linux AMIについてはEC2にどう最適化されているのか分かりませんが、CentOSとそう変わらない感じで使えそうなので、せっかくなのでEC2上ではこれを使っていってみたいと思います。
さくらインターネットとかニフティクラウドとか、日本のサービスも頑張っていますが、AmazonはS3やEBSやその他もろもろが便利&魅力的すぎて、用途次第なのでしょうが、全体的なサービスの豊富さでかなり差がある印象を受けます。Amazonが日本にサーバーを置くのも間もなくでしょうし、使う側にとってはますます楽しみになってきました。






